MESSAGE
メッセージ
代表挨拶
世代を越えて
誰もが安心して暮らせる社会ヘ
創心會グループ 代表
二神 雅一
医療現場で直面した寝たきりの方の多さ
私は1992年(平成 4年)に在宅医療の現場に身を投じ、訪問リハビリテーションに携わるようになりました。当時、リハビリテーションは病院などの医療機関で行うことが当たり前で、訪問によるリハは全国でもほとんど例がなかった時代です。
そこで様々な問題に直面しましたが、中でも驚いたのが寝たきりの方の多さでした。退院後のリハやケアが十分に行き届かず次第に悪くなっていく方々がとても多かったのです。
寝たきりを防ぐため、自立を目指したリハと介護を
我が国が世界でも類を見ないスピードで超高齢社会を迎えたことは誰もが知るところですが、先進国の中でも飛びぬけて寝たきりになる確率が高いということはあまり知られていないのではないでしょうか。しかもその多くは「つくられた寝たきり」といって、適切な対処・ケア・リハビリテーションを受けていれば、寝たきりにならずにすんだと思われる方々なのです。
誰が好んで寝たきりになるでしょうか。誰もが寝たきりになりたくないと思っているはずです。それなのになぜ大勢の人が寝たきりになってしまうのでしょう。私はこの矛盾に向き合わなければならないと考えました。リハビリテーションは身体機能の回復だけがその役割ではありません。介護はお世話をすることがむしろマイナスになってしまうことも少なくありません。
創心會では、つくられた寝たきりを防ぐために、様々な課題を分析し、自律を促すリハと自立を支援する介護を融合させた「創心流リハケア」を確立し、これを「本物ケア」と名付けて提供してまいりました。
介護や支援を必要とする方々の社会参加の場づくり
その後、私たちは県内で最初にリハとケアを融合させた介護施設を開設しましたが、事業の展開と共に新たなニーズにも直面しました。それは卒業先の問題です。介護や支援を必要とする方々の社会参加の場は何処にあるのでしょうか。圧倒的に少ないのが現状です。
こうした課題を解決するために、複数の法人を立ち上げ社会参加の場づくりに取り組み始めました。介護からは想像しにくい、農業や農産加工、パン工房やCaféなどの運営はそのためのものなのです。
社会参加の在り方は人それぞれで良いのです。そこに居場所があり、出番があり、役割があるということは、人生を豊かにしてくれる要素であることは間違いありません。それは生まれたての赤ん坊であったとしても、人として生きている以上、普遍的な価値観ではないでしょうか。
新卒の方へ
現在創心會グループでは、高齢者・障害者・子どもなど全ての世代を超えた人々の暮らしと生きがいを、共に創り高め合う社会の実現に向けて、地域共生型自立支援事業を構想しています。地域における様々な課題に向き合い事業活動を通じてその解決を図り、地域共生社会の実現に寄与できる法人グループを目指しています。
私たちの理念に共感してくださる方、
私たちと一緒に新しいチャレンジをしたいと思ってくださる方、
そんな方とお会いできることを心から楽しみにしています。