vol.77 新紙幣発行伴う便乗詐欺に注意!
2024年7月3日(水)から20年ぶりの新紙幣が発行されました。紙幣のデザインがリニューアルされるのは、2004年以降20年ぶりとなります。
紙幣の新たな顔となったのは、一万円札が「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一、五千円札は「日本で最初の女子留学生」としてアメリカで学んだ津田梅子、千円札は「破傷風の治療法を開発した細菌学者」の北里柴三郎です。
旧紙幣も引き続き使用可能ですが、自動販売機、コインパーキングの自動精算機、飲食店の券売機などの対応は5割程度にとどまっています。券売機が非対応で新紙幣が使えない場合、交通機関に関しては、ICOCAなどのチャージして使うタイプの電子マネーを利用したり、飲食店などでは現金対応が可能かどうか事前にお店に相談してみましょう。また、新紙幣発行に便乗した詐欺もすでに何件か確認されています。金融機関や行政機関を装い「旧紙幣は使えない」「新紙幣と交換します」「その新紙幣は偽物だから交換します」など不審な電話やメール、訪問があった際には警察に相談をしましょう。
近年、詐欺の手口は巧妙化してきています。オレオレ詐欺や架空請求、還付金詐欺、貴金属の買取、点検商法、便乗詐欺、サポート詐欺などはよく知られていますが、お年寄りをターゲットにした詐欺では、オンライン詐欺の新たな手口ファントムハッカー詐欺や合法的詐欺、成年後見制度の闇などが挙げられます。
少しでも不審に思ったり、自分が詐欺の標的にされている可能性を感じた場合は、一人で判断せずに身近な家族や友人に相談をして、すぐに警察に連絡、通報をしましょう。
もしも詐欺に遭ってしまったら、なるべく早く警察に報告することが大切です。早期に被害届を出すことで、加害者の逮捕や被害の拡大を防ぐことができます。被害届を出すには、免許証などの身分証明書と印鑑を持って、事件のあった場所を管轄する警察署に行き、警察官に詳しく話をします。被害届自体は警察官が代わりに記載することも多いので、何か特別に用意して行くことはありませんが、事件の経緯を整理してまとめておくと良いでしょう。
「お金」「口座」「キャッシュカード」などの話がでたら、それは詐欺です。「あなたの力になりたい」「一緒に解決しましょう」などと詐欺グループは親身な態度や巧みな話術で近づいてきます。冷静な判断と自己保護の意識を高め、安全な日常生活を送るために家族や友人との繋がりを大切にしましょう。皆様の安心で安全な暮らしを願っております。
⭐︎消費者ホットライン(188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等を紹介する全国共通の3桁の電話番号です。
⭐︎警察相談専用電話「#9110」
最寄りの警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号です。