Vol.4 手づかみで食べてもいいの?
赤ちゃんは離乳食中期の食べさせてもらっていたころから、離乳食後期になると自分から食べ物を手でつかんで口に運ぶようになります。手づかみ食べは「お行儀が悪くなる」や「遊び食べをしてしまう」原因になる、スプーンやフォークなどの「カラトリーを使えるようになるのが遅れそう」など、親としては気がかりなことも多いかもしれません。
でも、実はこの子どもが自分で食べる「手づかみ食べ」は、とても「脳」によいそうなのです。手でつかんで自分で口に運ぶという練習をすることで、スプーンやお箸などへの意向がスムーズになると言われています。
また、手の指は脳の発育に大きく関わる部分であり、指先の知育にも大切です。
「見る→触る→味わう」といった一連の動作を繰り返すことで、赤ちゃんの感覚機能を育むことにつながります。
さらに、食べ物を食べるための「目の動き」と「手指の動き」を協調させることや、手を自由に動かすためにお座りの姿勢を保持することは、運動機能の向上につながります。
最初は上手く食べられず、お皿をひっくり返したり、鼻や頬に食べ物を押し当てるだけかもしれません。繰り返し続けていくことで、距離感や位置関係をつかんで、段々と上手に食べられるようになってきます。
汚れたり、時間がかかってしまったりと大変に思えることもありますが、赤ちゃんの脳の発達や自我の芽生え、知育には大切なことです。
月齢などにこだわり過ぎず、親子でゆっくり一緒に食べられる時間として見守ってあげてくださいね。
手づかみで食べることは、
●感覚機能の協調性
●運動機能の協調性
●手指の巧緻性
など、赤ちゃんにとって機能の発達の助けになります。